性感染症(STD検査)

性感染症(STD)

性感染症(STD)は、特別な病気ではなく、誰もがかかる可能性のある一般的な病気です。自覚症状が現れないまま進行して、将来の不妊や胎児へのリスクとなる可能性がある病気も存在します。また、男女で症状の現れ方が異なることも珍しくありません。こうしたことから、感染に気付かないこともあります。
適切な治療で比較的短期間に治せる性感染症も多く、当院では無症状であっても結婚や妊娠(パートナーの妊娠も含む)を考え始めた時期に検査を受けることをおすすめしています。

性感染症(STD)とは

セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キスなどの性行為によって感染する病気の総称です。以前は性病と呼ばれていましたが、現在は性感染症(STD/STI)という名称になっています。

予防法と対処法

予防のPOINT

最初からコンドームを着用する、出血する可能性のある行為をしないことで性感染症をある程度防ぐことができます。

対処のPOINT

疑わしい症状がある場合、またはパートナーに症状がある場合、そして「もしかしたら」と思ったら、できるだけ早く受診して適切な検査を受け、早期治療につなげてください。

主な性感染症(STD)

淋病(咽頭の感染も含む)

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 2〜7日間
治療期間 1日〜

オーラルセックスによって感染するケースが増えています。男性は排尿時の強い痛みや黄色い膿(うみ)などの症状を起こしますが、女性はおりものの増加程度で感染に気付きにくいため、発見が遅れることがあります。

クラミジア(咽頭の感染も含む)

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 1~4週間程度
治療期間 1日〜

尿道のかゆみなどを生じることがありますが無症状のこともあります。女性はおりものが増える程度ですが、まれに腹痛を起こすことがあります。あまり強い症状ではないため、男女ともに感染に気付かないことが多く、それによって感染者数が増加傾向にあります。

雑菌性尿道炎(非クラミジア性・非淋菌性尿道炎)

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 1~10日程度
治療期間 数日

汚れた手などで性器に触れ、細かい傷口から雑菌が入って発症します。おもに排尿痛を起こします。

梅毒(第1期・第2期)

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 3週間~3ヶ月程度
治療期間 2~3ヶ月程度

ひと昔前までは日本でほとんど発症するケースがなくなっていましたが、現在は感染者数が増加傾向にあります。皮膚や粘膜の細かい傷から病原菌が入って発症します。第1期は性器に痛みをともなわない硬いしこりが生じ、第2期になると手足を中心に全身へ小さな斑点ができるなど、感染後の期間によって異なる症状が現れます。症状が出ないケースもありますので疑わしい場合も必ず検査を受けるようにしてください。

性器ヘルペス

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 3日~1週間程度
治療期間 症状によって異なり、再発を繰り返すこともあります

ヘルペスの病変部と接触することで感染して発症します。性器に小さな水疱ができて、潰瘍になり、痛みやかゆみを起こします。女性が初感染して発症した場合、痛みなどが強く出ることがあります。感染してしまうとウイルスを完全に不活化することができず、潜伏して再発を繰り返すことがあります。その場合には、再発を抑える治療が必要です。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 数ヶ月~数年程度

女性は生涯に1度は感染するとされていますが、ほとんどの場合は免疫力によってウイルスが不活化されます。まれにウイルスが残ると、性器周辺に細かいできものができる尖圭コンジローマを発症したり、ウイルスの型によっては子宮頸がんの原因となります。ワクチンで防げるため、接種することをおすすめします。

尖圭コンジローマ

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 1ヶ月~1年程度
治療期間 症状によって異なります

ヒト・パピローマ・ウイルスに感染して性器や肛門のまわりにイボができます。自覚症状が出ることはほとんどありませんが、かゆみや痛みを起こす場合もあります。

トリコモナス

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 1~3週間程度
治療期間 1~2週間

トリコモナス原虫に感染して発症します。性行為だけでなく、タオルの共有や便座などからの感染も起こります。女性は外陰部のかゆみや灼熱感、おりものの増加といった症状を起こします。男性は軽い排尿痛程度で感染に気付かないケースが多くなっています。軟膏や内服薬による治療を行います。

カンジダ

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 何年も経過してから発症することがあります
治療期間 1週間

体内にも存在するカンジダという真菌(カビ)によって発症し、性行為だけでなくストレスなどによって自然発症するケースもあります。女性の発症が多い傾向があり、外陰部の赤み、腫れ、かゆみなどを起こします。膣洗浄や軟膏塗布などの治療を行います。

B型肝炎

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 1~6ヶ月程度
治療期間 2~3ヶ月程度

B型肝炎ウイルスによる感染症で、ワクチンによる予防が可能です。感染初期に倦怠感、吐き気、頭痛、尿の色が濃くなるといった症状を起こします。全身に黄疸が出た場合には入院による治療が必要になります。

C型肝炎

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 2週間~3ヶ月程度
治療期間 半年~1年程度

C型肝炎ウイルスの感染によって発症します。性行為による感染のほか、血液を介した感染も多くを占めます。放置すると肝硬変や肝臓がんを発症することもありますので、早期の治療が重要です。なお、感染しても自覚症状がないことが多くなっています。C型肝炎は近年の治療の進歩により、多くの場合、治療でC型肝炎ウイルスの排除が可能となりました。

HIV感染症

感染後、症状が出るまでの潜伏期間 3ヶ月~数年程度
治療期間 後天性免疫不全症候群(AIDS)の発症を遅らせる治療が可能です

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染すると保菌者(キャリア)になります。現在は発症を遅らせる治療法が確立してきています。ただし、後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症すると、免疫細胞が破壊されて免疫不全を起こし、命に関わる感染症をおこしやくなります。

検査など

STD検査 8,800円(税込)
HIV、梅毒 B型肝炎、C型肝炎(血液)・淋菌、クラミジア(尿)の検査です。(外注検査となり、結果まで5営業日程度を要します。)
淋菌・クラミジアについては、女性でも尿と腟分泌物で感染症の検出に差がないとされており、当院では尿検査で行っています。
咽頭うがい液検査(淋菌・クラミジア) 4,400円(税込)
淋菌性咽頭炎の検査を行います。同時にクラミジアを調べることも可能ですが、一般的にクラミジア咽頭炎は頻度が少なく、STIによる咽頭炎としては淋菌のほうがより一般的です。いずれか一方を調べる場合、もしくは両方を調べる場合も価格は変わりません。
妊娠を希望する方とそのパートナーのための検査 8,800円(税込)
上記STD検査に加えて風疹の抗体価を調べます。(婦人科診察はありません。)ご希望によりHTLV-1の検査を追加できます。パートナー(男性・女性)もお受けすることをおすすめしておりますが、おひとりで受けていただくことができます。
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