健診で異常を言われたら

平塚市にある高浜台内科小児科クリニックでは健診異常のフォローアップに対応しています。

健診をお受けになり、異常が見つかった場合、どのように対処すればよいでしょうか。ここでは、簡単ではありますが、異常への対処法とフォローアップについてお伝えします。

血液検査異常

  • 1

    貧血

    女性では月経に伴うものが多くの原因になります。月経がない方の貧血については、詳しく調べる必要があります。・鉄分の不足(食事内容、月経による出血など)・慢性的な出血(消化管出血など)・ビタミンB12・葉酸の不足・骨髄や腎臓など他の病気による二次性貧血。貧血の原因を調べることが大切です。自覚症状(だるさ・息切れ・めまい・動悸など)の有無にかかわらず、一度ご受診いただき、追加の血液検査をお勧めします。便潜血検査や上下部消化管内視鏡検査が必要となる場合もあります。

  • 2

    高コレステロール血症・高トリグリセリド血症

    自覚症状はほとんどありませんが、長期間続くと動脈硬化が進み、心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが上がります。まずは生活習慣の見直し(食事・運動・体重管理・禁煙・節酒)が基本です。値や年齢、他のリスク(高血圧・糖尿病・喫煙・家族歴)によっては内服治療が望ましい場合があります。一度ご受診のうえ、総合的なリスク評価をお勧めします。

  • 3

    肝機能異常(肝逸脱酵素高値)

    脂肪肝(肥満・運動不足・食生活) アルコール性肝障害 ウイルス性肝炎(B型・C型) 薬剤性、自己免疫性、その他 ご案内 原因により対応が異なりますので、ご受診のうえ追加の血液検査(肝炎ウイルスマーカーなど)と腹部超音波検査をお勧めします。脂肪肝の場合でも、進行すると肝硬変・肝がんのリスクとなるため経過観察が重要です。

  • 4

    高尿酸血症

    まずは生活習慣の改善(プリン体・アルコール・果糖を控える、十分な水分摂取、適度な運動)が基本です。 尿酸値が高い状態が続く場合や、痛風発作・腎障害・結石の既往がある場合は内服治療の対象となります。

X線異常

  • 1

    胸膜肥厚

    ご案内 多くは過去の炎症の痕跡で問題ないことが多いですが、過去の画像との比較や、必要に応じて胸部CTでの精査が望ましい場合があります。一度ご受診ください。

  • 2

    結節影

    ご案内 結節影は精密検査が必要です。胸部CT検査による精査をお勧めします。早めにご受診ください。

  • 3

    胸水貯留

    原因の特定が重要です。速やかにご受診のうえ、血液検査・胸部CTなどの追加検査をお勧めします。

  • 4

    心拡大

    本当に心臓が大きくなっているのかどうか、また原因の評価のため、心電図と心臓超音波検査をお勧めします。

  • 5

    その他

    陳旧性病変、肺気腫様変化、横隔膜異常などを指摘された場合は、所見の内容により対応が異なります。結果の用紙をお持ちのうえご来院ください。必要に応じて過去画像との比較や追加検査をご提案します。

尿検査異常

  • 1

    尿糖陽性

    ・糖尿病や腎性糖尿(血糖は正常で尿だけ出やすい体質)などが考えられます。血液検査(空腹時血糖・HbA1c)による確認をお勧めします。糖尿病は自覚症状が出にくく、放置すると目・腎臓・神経・血管に重大な合併症を起こすため、早期の確認が重要です。

  • 2

    尿蛋白陽性

    慢性腎臓病(CKD)・高血圧・糖尿病による腎障害・一過性のもの(発熱・激しい運動・起立性蛋白尿)・腎炎・ネフローゼ症候群などが考えられます。腎臓は症状が出にくい臓器です。再検査(尿検査・血液検査による腎機能評価)をお勧めします。早朝第一尿での再検も有用です。

  • 3

    尿潜血陽性

    受診のうえ、尿の再検査・尿沈渣・腹部超音波検査などをお勧めします。蛋白尿を伴う場合や、年齢・喫煙歴によっては泌尿器科への紹介をご案内する場合があります。

心電図異常

  • 1

    右脚ブロック(完全・不完全)

    不完全右脚ブロックは健康な方にもよく見られ、多くは問題ありません。 完全右脚ブロックは加齢に伴って増える所見で、多くは経過観察で良いですが、初めて指摘された場合は心臓超音波検査などで心臓自体に異常がないかを確認することをお勧めします。 胸痛・動悸・失神などの症状がある場合や、過去の心電図と比較して新たに出現した場合は、より詳しい評価が必要です。

  • 2

    期外収縮(上室性・心室性)

    期外収縮は健康な方にも見られる、ごくありふれた不整脈です。 数が少なく症状もなければ、多くは経過観察で問題ありません。 ただし、頻発する場合、症状(動悸・めまい・失神)がある場合、心室性で多発する場合は、ホルター心電図(24時間心電図)・心臓超音波検査などの精査をお勧めします。

  • 3

    心房調律

    心電図で、通常の起点(洞結節)ではなく、心房の別の場所から電気的興奮が始まっている所見です。 ご案内 若年者や健康な方にも見られることがあり、多くは経過観察で問題ありません。ただし、初めて指摘された場合や症状を伴う場合は、一度ご受診のうえ心臓超音波検査などで確認をお勧めします。

  • 4

    軸偏位

    体型や加齢でも生じうる所見で、軽度であれば問題ないことが多いです。 高度な軸偏位、新たに出現したもの、他の所見と組み合わさる場合は、心臓の負担や伝導障害が背景にある可能性があります。 一度ご受診のうえ、心臓超音波検査などをお勧めします。

  • 5

    その他

    ST-T変化、QT延長、左室肥大、心房細動などその他の心電図異常が指摘された場合は、所見によって対応が大きく異なります。結果の用紙をお持ちのうえ早めにご来院ください。

聴力低下

耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。耳垢など簡単に改善するものから、早期治療が必要な疾患まで原因はさまざまです。特に片側のみの急な聴力低下は突発性難聴の可能性があり、発症から早期(2週間以内)の治療開始が回復の鍵となります。

高血圧

自覚症状はほとんどありませんが、長期間続くと脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全などの原因となります。

1回の測定だけでは診断は確定しません。ご自宅での血圧測定(朝・晩)を1〜2週間続け、記録をお持ちのうえご受診ください。

生活習慣の改善(減塩・減量・運動・節酒・禁煙)が基本です。
値や他のリスクに応じて、内服治療を検討します。

高血糖・HbA1c高値

HbA1c 5.6%以上は糖尿病予備群、6.5%以上は糖尿病が強く疑われます。
糖尿病は早期には症状が乏しく、放置すると網膜症・腎症・神経障害・動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)などの合併症を起こします。
ご受診のうえ、確定診断のための追加検査(再検査・75g経口ブドウ糖負荷試験など)と治療方針のご相談をお勧めします。
早期であれば食事・運動の改善で進行を抑えられる可能性があります。